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クリスティアン・ティーレマン&ミュンヘン・フィルハーモニー東京公演 [音楽]

今週の月曜日、クリスティアン・ティーレマン指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 
東京公演に行きました。

かねてからベートーヴェンの5番を生のオーケストラで聴きたいと思ってました。
めったにない機会だし、どうせならいい席で聴きたいとはりこんで、サントリーホール一階席を
リザーブ。2万円とちょっとしました。いままで払ったなかで一番高いチケット代です。うひゃー。

発表されているこの日のプログラムは

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 (ワディム・レーピン(vl))
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」

です。

さて当日、日も暮れてまず目指すはサントリーホール。
一度行ったことがあるけど、だいぶ前のことでもう詳しい場所はおぼえておらず。
でもまあ赤坂駅で案内板でも見ればなんとか着くだろうと下調べもせず出かけたら、赤坂駅には
サントリーホールへの案内図が・・・ない!
ちょっと焦りつつ、てくてく歩いて溜池山王駅に行き、そこで案内板を見てホールにたどりつきました。
(帰りにわかったことだけど国会議事堂駅からも歩いていけるんですね。うちは千代田線沿線)

協賛の某高級外車がライトアップされたサントリーホールのエントランスを抜け、一階ロビーで
チケットをもぎってもらうと、バーコーナー付近でセレブな方々がわんさかくつろいでおりました。
パンフレット片手に談笑する老紳士とマダム。その横では芸能人と芸能人が握手してたりする。
こんなとこに私のような安い服装の人間がまぎれ込んじゃって、なんとなく居心地が悪いような・・・
いや、よく見れば、くだけたかんじの人もちょろっとはいるんだけど、行きにホールまでの道が
わからずおろおろしたこともあり、すっかり気持ちが負けてしまって。
私のような平民でもチケットさえ買えばこの場にいられるんだ、現代日本に身分制度がなくて
よかった、とかヒネたことを考えつつ席につきました。
もう相当ダメダメっす(´д`;)

しかし、演奏が始まってみればそんなことはどうでもよく。

タンホイザー序曲。
なんでしょう。すごい名曲ですよね。
敬虔であり荘厳。そのあと歓喜と悲しみがきりもみ状に舞い上がる。
心をつかまれました。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲。
予習おこたりました。初めて聴く曲ですすんません。
演奏は良かった。オケもヴァイオリンソロも技量があるなと。
でもなんかいまいち響いてこなかった。

休憩をはさんで5番。
本命きました。泣きそうになった。
有名なジャジャジャジャーンの第一楽章ももちろんいいけど、二楽章のゆるやかでかつ重くくるとこ
とか、三楽章の勇ましくてちょっと怖いとことか、四楽章の華やかで揺さぶられるかんじとかも
たまらない。
なんか表現が小学生低学年なみですが、ほんとこの曲好きです。
そしてこの名曲を、ティーレマン&ミュンヘンフィルはしっかりとたるまずに演奏してくれました。
すばらしく良かったです。
フルートのおじさんとオーボエのおねえさんが素敵で目を奪われちゃいました。
木管楽器っていいな。

楽器のひとつひとつの音がとてもやわらかく、そしてパートごとに音色がきっちり統一されている。
指揮者は各パートを統率し、理性的に、ときには力強くオーケストラをひっぱっていく。
そもそもクラシック超初心者の私の耳で、上手い下手など論じられるわけもないんだけど、
でもこの指揮者がきちんと哲学をもって音楽を作ってるんだなということは感じられました。
見事でした。

実際、生で聴いてみるとCDではわからなかったことだらけで、一瞬一瞬に発見がありました。
音楽はやっぱり生が一番なんだと実感しました。

アンコールでは「ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲」を演奏。
華やかでスケールが大きく、気持ちよく聴けました。

クラシックの山は高く大きくそびえたち、なかなか登るのに骨が折れるけど、少しずつでも名曲を
聴いていって、また好きな曲ができたらコンサートに足を運びたいです。

アバター [映画]

アバター(2009米)を観ました。
--
西暦2154年、地球からはるか離れた惑星パンドラに、元海兵隊員ジェイクが降り立った。
惑星パンドラには地球にとって非常に価値のある鉱石が眠っており、地球人はパンドラの
緑多い大地を日々掘削している。
ジェイクはパンドラの原住民と地球人のDNAを組み合わせた体-アバター-を
遠隔操作することにより、原住民族ナヴィやパンドラの自然についての調査を手伝う
任務を負っていた。
戦闘による負傷で車椅子の生活を余儀なくされていたジェイクは、アバターの肉体を得て
大地を駆けまわる喜びを味わうが、探索中に仲間とはぐれてしまう。
夜の森で生命の危機に陥ったジェイクを救ったのは、原住民ナヴィの族長の娘だった。
--
avatar.jpeg

劇場にて鑑賞。3D吹き替え版です。
いやー、期待以上の出来でした。
CGなどの特殊効果は、もう何がどこにどれだけ使われてるかわからんというぐらい違和感
ないです。
原住民族ナヴィ(青緑のひとたち)だって、演技した役者のモーションキャプチャにCGで
上書きしたモノで、言ってしまえばCGアニメなんだけど、生き物としての不自然さがほとんど
なかった。すごいわほんと。テクノロジーの進化を実感。

で、この映画のいちばんの売りは、これらの特殊技術を3Dで観れること。
3Dって、ジョーズのときみたいに時々飛び出すのかなーぐらいしか期待してなかった
んだけど、これまた想像以上でした。
とにかく画面が自分のほうに迫ってくるかんじで、アクションシーンはすごい高揚感があった。
わくわくしました。
途中3Dメガネをちらちら外してみたんですが、断崖絶壁のシーンや大空を飛ぶシーンなどは
迫力が全然違う。
2Dのちゃんとした画面と比較しなきゃアレだけど、いままでのアクションや冒険ファンタジー映画
にはない新しい感覚でした。(注1)

で、観終わったあとつらつら思うに、3Dの、なんというか画面がせまってきて自分がその世界に
のみ込まれてしまう感じは、それはそれですばらしくエキサイティングなんだけど、逆に言うと
画面と自分との距離がとれない。
だからじっくり気持ちを落ち着けて見ていられない。
というわけで、すべての映画が3D化して欲しいとは思わないけど、この映画、アバターには
うまくはまりましたよね。
監督のジェームズ・キャメロン曰く
「観客には映画を観たのではなく、体験したと思って欲しい」
そうです。見事に成功していると思いました。

こまかいことですが、3D追加料金300円でした。十分楽しめたし喜んで払います~。
ただ、3D用のメガネが重くてつらかったのが残念。(注2)

ストーリーも脚本もよかったです。
テーマは「人間と自然界のかかわり」
で、だんなの指摘で気づいたけど、随所に宮崎駿のにおいがするんですよね。
たとえば
空に浮かぶ島=ラピュタ
聖なる木=トトロ
侵略者を撃退する自然の力=ナウシカ みたいな。
実際、ジェームズ・キャメロンは宮崎駿の作品が好きだそうで、この映画の最後には
もののけ姫にオマージュをささげたシーンがあるそうな。
そういえば、自然と人間、霊的なものと工業の発展の対立など、もののけ姫的なとこもあるかな。
どこまで踏襲したのかはわからないけど、もしほんとに宮崎アニメの影響をがっぷり受けてその
アイディアを拝借してるのだとしても、西洋人がアニミズムのような東洋の思想に共感してくれた
のかなと思って、素直にうれしいです。

と、まあ、いろいろ深い要素も感じさせつつ、ラストはラスボスやっつけてめでたしめでたし、
でオチます。
そこがアメリカ映画らしいといえばらしい。
でもまあ、こういうひきずらない終わり方もいいんじゃないかと思います。
観終わった後すっきり、てね。

あ、あとね、吹き替えで観て正解だったっす。
TVじゃないんだし、映画館に行ってまで吹き替え?と思ったけど、意外に吹き替え版よかった。
俳優個人に思い入れがなければ、アクション系は吹き替えがいいのかも。
画面に集中できました。

ターミネーター、エイリアンの成功を経て、ジェームズ・キャメロンがこの映画の脚本を書いたのは
15年前。フルタイムで製作にとりかかったのは4年前。
資金と時間と才能を惜しげもなくつぎこんで作ったこの映画。
アメリカの底力を改めて感じるのでした。

注1:
とはいえ、遠景は迫力満点なんだけど、ジャングルの中の草むらなど近景になると
ちょっと不自然なとこも目についたかな。
これは後述の方式の違いによる限界もあるのかもしれないけど。
白黒からカラーになったように、この先、映画は当たり前のように2Dから3Dへ
移行していくんでしょうか。
技術の進歩と映画の行く末も楽しみです。

注2:
3Dにもいろいろ方式があるらしく、MOVIX柏の葉ではXPAND方式でした。
(TOHOシネマズも同方式)
この方式はどまんなかの席じゃなくても立体効果が得られやすいことが利点で、明るさもそこそこ
あるそうだけど、劇場で配られる(鑑賞後回収される)3Dメガネのかけ心地がすこぶる悪い。
でかいし重いしずり落ちやすい。
正直、観ている途中から耳の上が痛くなりました。
ちなみにワーナーマイカルはRealD方式。こちらは使い捨てのメガネ。とても軽いそうな。
ただ、画面の明度が落ちたり、席によってはいまいち3Dじゃなかったり、ゴーストがでたり
するらしい。
で、やっぱいちばんいいのはIMAX。
画面も明るい、メガネも軽い、なにより「アバター」自体がIMAX上映を前提に撮影されている。
でも日本ではIMAXシアターが圧倒的に少ない、と。
あとまだ他の方式もあるそうですが、これらの全方式を比較すべく映画館に通った猛者のブログを
拝見したりして、とても面白く、参考になったのでした。

空気人形 [映画]

空気人形(2009日)を観ました。
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メイド服を着せられた、ビニール製の空気人形。
とある中年男の家で恋人として大切に慈しまれている。
雨上がりのある朝、彼女に「心」が生まれた。
人形は男が仕事にでかけるとみるや、そそくさと身支度をはじめ、町を散歩する。
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airdoll3.jpeg

なまめかしくも悲しく、美しい映画でした。
人形という、そもそもが人の代用品である悲しみ。
都市に暮らす老若男女の暮らしぶりを、人形は生まれたばかりの純粋な目に写す。
寂しくて、滑稽で、満たされない欲望を抱く人々。

人間を観察するうちに、他の人間とは違う自分に気づく。
脚や腕に浮き上がるビニールの継ぎ目。取り外し可能な局部。血を流すことなく再生する命。
心をもったがゆえの苦しみと喜びを抱えながら、人形は人間の欲望を受け止める。
何度も空気を抜かれては、満たされ、抜かれては満たされ。

やがてその命の証である吐息だけがあたたかく、都会にとりのこされた人々を
ゆっくりとなでていく。

是枝裕和監督の作品を観るのはこれで4作目です。
この人の映画は観てかなりの時間がたってからでも、ふとシーンが頭の中に
よみがえることが多い。
どうしてこう響くんだろう。
爆発的な笑いも泣きもないし、派手な視覚効果もない。要するに地味。
でも予定調和でない「何か」があるんだよな。

冬の朝に氷の張ったバケツの水、その美しさと不思議さに思わず指をいれてしまう。
冷たい刺激に一瞬指をすくめるけど、もういちどゆっくり差し入れて、静かに冷たさを味わう。

もっと簡潔な言葉で説明できればすっきりするのにと思いつつ、
整理のつかないまま心のなかに映画のかけらをとっておくのも悪くない気もします。

人形役のペ・ドゥナはすばらしい。
みずみずしい肢体を惜しげもなくさらしてます。もう超絶可愛い!
私が男だったら絶対この人形に恋してる。うちに来たらわがままいっぱいさせてあげたいな。
(だって人形ちゃんかわいそうすぎる~)
ARATA、やっぱかっこええです。
「ピンポン」の時も、窪塚そっちのけでずっとこの人ばっか観てた。
そのつかめない存在感と寂寥感がたまらないです。

airdool2.jpeg

追記:先週で渋谷での上映は終了だったので、家族に頭を下げてひーひー言いながら
シネマライズまで行ったのに、その後12月から地元の柏でも上映することが判明。
なーんだ待ってればよかったのか・・・でも拡大上映してくれるのはすごくうれしい。
是枝監督、この作品でもってしばし休業宣言してますが、
充電された後はまたばりばり映画を撮っていただきたいです。

風が強く吹いている [映画]

風が強く吹いている(2009日)を観ました。
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天才的なランナーとして高校時代注目を浴びていたにもかかわらず、
不祥事で挫折を経験した走(かける)。
大学入学後、謎の上級生ハイジにつれてこられたおんぼろ下宿に住むことになるが、
そこは陸上部の寮だった。
「これで10人そろった。みんなで箱根を目指そう」
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kaze.jpeg

三浦しをんの原作が面白かったので、公開二日目に劇場に観に行きました。
やー、爽やかでした。
走る姿がかっこいい。特に主役の林君、飛ぶように走る姿はカモシカみたい。
突然の発病や古傷の再発など、スポーツものにはお約束ともいえるイベントも盛られてるけど、
まあいいじゃないですか。
惜しげもなくつぎ込まれたエキストラと、東京からはるか富士を望む空撮。
スタンバイする選手たちの動きも含め、箱根駅伝という舞台を細部までリアリティにこだわって
撮った成果が画面に出てます。
舞台がしっかりしているから、ドラマが活きてくる。安心してストーリーを楽しめました。

原作を読んでただけに、選手10人それぞれの背景はもっといろいろあるんだけどなぁと
若干物足りなくもあったけど、映画という短い時間のなかでは仕方ないですね。
それでもそれぞれの個性を無理なく描けててよかったです。
あしたのジョーにからむせりふがでてくるたび、正直もっとやれと思いました( ̄∀ ̄)
面白かった。

主役の小出恵介、林遣都、光ってました。
あとは、王子役の中村優一とユキ役の森廉が先物買い的に気になったかな。
もちろん他のキングや神童やニコちゃんもよかった。双子は安定してるな。

ABBEY ROAD [音楽]

「サマーウォーズ」を観た後、六本木のABBEY ROADにやってきました。
ここはビートルズの曲だけを演奏してくれるライブハウスです。

私が生まれる前にはすでに解散してたビートルズ、もちろん本物の演奏を生で聴くことは
かなわないけど、十数年前にロンドンでみたThe Bootleg Beatles(ビートルズのトリビュートバント
としては草分け的存在)のライブがほんと夢みたいに楽しかったんです。
なので、このABBEY ROADにもずっと前から行ってみたいなと思ってました。
かくして、願いかなった8月下旬の木曜日、店への階段を降り、入り口のぶ厚い扉を開けました。

受付にいたのは、黒い背広を着込んだ品の良い男性でした。
飲食代のほかに、ミュージック料(1,900円)とサービス料(15%)がかかりますが、
基本的に閉店まで好きなだけ店にいていいシステムです。
19時半ごろ入店したけど、まだステージは始まってませんでした。ほっ。
テーブルに案内されて、ドリンクとかフードとか頼んで、あとはまったり。
暗い店内にはサラリーマン風もいれば外国人観光客風もいる。ひとりで聞きに来てる人もいる。
平日にもかかわらず盛況です。20時ごろにはほぼ満席だったと思います。

で、私らが席についてほどなく、ビートルズのトリビュートバンド、The Parrotsが登場しました。
4人とも日本人です。確実に30代後半いってます。
てくてくとステージにあがって、ギターをかついで・・・
そっからはビートルズワールド炸裂でした。
ベテランらしく、バンドの演奏はとても安定してたし、コーラスも上手だったし。
なにより生音でビートルズ聴けるのがうれしくて。
楽しみました。ノリまくりました(〃∇〃)

1回のステージが30分弱、一晩で4回ステージがあるなか、この日は時間の都合で2回目まで
見て帰りました。
前半だったせいか、赤盤ベストに入ってるような初期の楽曲が多かったです。
明るくて勢いのある、あの頃の曲は盛り上がるわ~。
ステージ3,4回目では後期の曲もやってくれるのかしら。
どっちかっていうと音楽性がより複雑になっていった後期のほうが好きだったりする。
聞いてみたかったな。

The Parrots、日本人だから見た目はしょうがないけど、演奏はとても上手。
終始フレンドリーだったのも良かったです。
来月のTokyo Beatle Conventionも成功するといいですね。

ビートルズはやっぱいい。大好き。


追記:9/1の朝日新聞夕刊にThe Parrotsの記事がでてました。
   バンドの写真よく見たら、衣装とかうちらが行った日のそのまんま。これはもしかして、と。
   だってね、うちらの席の後ろにすっごいカメラかまえたお姉さんがいて、演奏始まるやいなや
   写真撮ってたんです。
   ただのファンてわけでもなさそう。支配人とかバンドリーダーとかすごい丁寧に挨拶してたし。
   どっかの雑誌の取材と思ってたんですが、あのときの写真がな~、まさか朝日に載るとはな~。
   ま、私のなかではそういうことにしとこ(´∀`)

サマーウォーズ [映画]

先月、サマーウォーズ(2009日)を観ました。
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ネット上の仮想空間OZ(オズ)は、世界中の人間が利用しており、携帯電話と同様、
いまやそれ無しの生活は考えられないほどである。
バイトでOZの保守管理をしている高校二年生、健二は、先輩の夏希に頼まれて、
一緒に彼女の田舎を訪問する。
連れられてきたのは、四方を山に囲まれた由緒ある一族の大屋敷。
90歳の誕生日を目前にしてなお威厳を保っている曾祖母を筆頭に、個性豊かな大家族が
勢ぞろいする。
とまどう健二。そして、彼が謎の数列を解読してしまったことにより、ネットと実社会の
両方を揺るがす大騒動が幕を開ける。
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s-wars.jpeg

アニメーション作品です。
笑いも泣きもあって、観た後さわやか、という映画。
夏休みに観るのにうってつけだと思います。(もう夏休み終わってるけどね)

この映画、私は全然ノーマークだったんです。
そもそもだんなが「観たい」と言ってたんですが、私とだんなの映画の趣味は、
合うことより合わないことのほうが多く(笑)。
口コミの評判もいいみたいだけど、なんかピンとこなくて。

実際劇場に足を運んでみれば、混んでること。
新宿バルト9の16時半の回で観たんですが、平日のその時間帯は割引があって
1200円で観れるんですね。
そのせいもあるのか、開始50分前にはもうチケットが売切れそうになってました。
で、席に行ってみれば満員御礼。
しかも客層がすごく若い。10代後半~20歳代がほとんどだったような。

ネット世界のOZ、突っ込みどころはあるにせよ良く描写できてると思う。
敵のラブマシーンが巨大化したところのCGに圧倒されました。
家族の人間関係のかもし出し方もよかったです。
「大家族ごっこ」に終わらず、もう一歩二歩深く描けていると思う。
個性豊かな親戚たちが、それぞれの特性を生かして主人公を助ける、なんて、
ちょっとご都合主義的かなーって思っちゃったけど。
いや、あまり厳しく言わない、夏休みだし。(だからもう夏休み終わってるから)
中盤はほろっときました。で、最後は、観て良かったと思える映画でした。

貞本義行の絵、初めて「いいな」と思えました。

神木君は声優としてなかなかがんばってたと思う。
いい意味で棒なりの味があるというか。
でも夏希ちゃんはな・・ちょっと棒すぎたかな。残念。

ハゲタカ [映画]

ハゲタカ(2009日)を観ました。
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金のない悲劇、金のある悲劇。
バブル崩壊後の企業人に課せられた苦悩と挫折、そして再生への希望を硬派に描いた
NHKドラマ「ハゲタカ」の映画化。
舞台はドラマから4年後、日本を代表する自動車会社に中国系巨大ファンドが買収をしかけてきた。
"ハゲタカ"鷲津は"赤いハゲタカ"劉に対抗することを決意する。
資本主義の業を背負った二羽のハゲタカ。ぶつかりあったその地平の先に見えるものとは。
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hage2.jpeg

まずドラマでハマったんですよね。
広いキャパシティをもった画面、工夫されたカメラワーク、会話がうるさすぎない脚本。
ひとつひとつのシーンに対するこだわりが感じられる、とても質が高いドラマだったのです。

株の売買や会社の経営などをめぐり、背広の男達が知略をつくして戦う。
その争いのてんまつがスリリングで見ごたえがあります。
難しく感じる用語もたまにでてくるけど、まあそのへんは少年漫画の必殺技みたいなもの
と思ってしまえば。
(「ゴールデンパラシュート」「プロキシーファイト」・・・なんかジャンプに出てきそうでしょ?^^)

そして、カネを動かす人間、カネに振り回される人間、それぞれの思いに踏み込んだ
非常に泥くさい人間ドラマが展開されます。
製作陣が真に描きたかったのはこの部分でしょうね。
登場人物みんな熱いっす。んで、すごいかっこよかったっす。

・・・と、TVドラマ版がなかなか良かったので、その続編となる映画も観にいったわけで。

映画になっても、演出などのノリはドラマのときとあまり違ってませんでした。
でも映画では海外シーンがいくつもあるし、ところどころドラマより派手になってます。
派遣労働者の問題など時事的な要素もとりいれつつ、しかし主軸はやはり、
企業の再生を願い戦う男達それぞれの、内面の葛藤がおりなす人間ドラマなのであります。
この映画だけ観てもそういった面白さはわかるつくりにはなってますが、登場人物の深い思いを
くみ取るためには、やはりTVドラマ版を観てから映画を観るほうが何倍もいいと思います。

えー、語りつきないのですが、そんなこんなで主演の大森南朋に萌えまくりです。
おそらく初見は「アイデン&ティティ」だったと思う。
弱気なベーシスト、端役なんだけどなんか気になって。
で、ウィスキーのCMね。
自転車直しながら田中裕子に「いや、オレついてるっす」って言うやつ。
あーれーはオバハン心を直撃だ!
で、この間「ヴァイブレータ」も観ました。こちらはトラックの運ちゃん役。
うん、いや、よかったですよ。エロエロでどうしようかとも思いましたけど(#▽#)
どっちかっていうと陽気な役よりちょっと陰のある役やってるときのほうが好きかも。
「キャッチボール屋」はどんなんかな。
すでに借りてあるので早く観たいのです。今夜こそは睡魔に負けないぞと固く誓う。

あとねあとね、映画版では劉役の玉山鉄二が美しすぎるです。
元祖ハゲタカと赤いハゲタカのメガネ対決がもう、きゃー!
ドラマ版では宇崎竜堂の鬼気迫る演技がすごかったなぁ。富士真奈美の女社長も貫禄。
あとサンデートイズの息子社長、いかにも愚鈍ってかんじが上手かった。
うーん役者のことも書き出すときりがなくなりそう。
芝野さんも由香ちゃんも治くんも中延さんも村田さんもアランも飯島さんも
みんなキャラ立っててよかったです。
余談ですが、音楽もいいです。佐藤直紀。

映画観たあと思わずドラマのDVD-BOX買っちゃいました。
映画もDVDでたら買いそう・・・いや、買うか買わないかは特典映像次第だ。落ち着けよ自分・・・
(どうか私の迷いがぶっ飛ぶぐらいすごい特典映像つけてください製作会社様)

告白 [本]

湊かなえ「告白」を読みました。
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一学期最後のホームルーム。
女性教師は、目の前にいるクラスの中学生によって、自らの娘が殺されたことを告白する。
第29回小説推理新人賞、2009年本屋大賞受賞。
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女性教師の告白に始まり、その前後をなぞるように、犯人や関係者による語りで物語が進む。
それぞれが自らの暗部をさらす文章が延々と続き、決して愉快ではないけれど、
文と構成のうまさにひきこまれて一気に読んでしまった。

読後感は桐野夏生のグロテスクとか残虐記に似ている。
教室や勉強部屋といった閉塞した空間に、狂気がしんしんと層をなしていく。
そんな陰気な物語だけど、忌避する感情より好奇心のほうが先に立つ。
人間という生き物の底をもっと晒して見せて欲しい。
いっそ見たくなかったと落ち込むと同時に、なにかが少し満たされたような気持ちにもなる。

この小説では、男より女のほうが強靭に描かれている。
第一章で氷点下の裁きをくだした女性教師が、終章にて再び登場したとき
「最凶キャラキター!」と快哉をあげたい気持ちになりました。
(女性教師をこんなに応援しちゃうのはなぜかしら。
生意気な子供をぎゃふんと言わせてやる、という意地悪おばさん的な心理かな。
けど、犯人側もけっこう可哀想と言えば可哀想なのよね。
なんにしろまず彼女が愛娘の命を奪われたというところに同情できないと、この結末を
支持することはできないでしょう。
それほどにこの教師の「復讐」はエグい。)

ラストの展開は少し急いでるかなという感もなくはないけど、十分に衝撃がありました。
満足です。

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ヘルボーイ ゴールデン・アーミー、永遠のこどもたち [映画]

ギレルモ・デルトロ関係の二作を続けて観ました。

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー(2008米)
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太古の昔に封印された"ゴールデン・アーミー"をよみがえらせるべく、
魔界の王子が暗躍をはじめた。
悪魔の子ヘル・ボーイは彼を阻止することができるのか。
ギレルモ・デルトロ監督、原作アメコミものの第二作目。
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ストーリーは簡潔で、オチの展開も読めたけど面白かったっす。
登場人物や舞台にしっかりギレルモのカラーがでてる。でもそんなにグロくない。
むしろもっとがつーんといってもらってもよかったかな。
(ちょっとパンズ・ラビリンスのDVD買いたくなってきたりして・・・ヤバイす)

ギレルモ映画のクリーチャーの造形はやっぱ好き。
ゴールデン・アーミーはなんかちょっとコミカルで、最終兵器にしてはあんま怖くなかったけど(笑)
あと、随所に神話風の古いファンタジー要素を感じさせるとこも好き。
役者は、エイブだっけ、ダグ・ジョーンズ、中の人の演技ばっか気になっちゃった。

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永遠のこどもたち(2007スペイン・メキシコ)
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いまはもう閉鎖されているスペインの孤児院、その屋敷に移住してきた元孤児。
彼女の子供は「見えない友達」と会話をすることができた。
引越早々、次々に起こる不可解な現象。そしてある日、子供が姿を消してしまう。
監督は新星J.A.バヨナ、製作ギレルモ・デルトロ。
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いや、痛いです。
痛い話なんだけど、最後は慈愛に包まれて終わります。パンズ・ラビリンス風ハッピーエンド。
ラストの場面は、地獄と天国を猛スピードで往復したかのようで・・・もう涙涙でした。

この映画の主題は「母の愛」。
もし自分だったら・・・と考えたくないけど、考えちゃう。
恐れずに、どこまで行けるのか。

自然風景や屋敷の外観・内観など、趣があってすごくいいです。
陰影はくっきりしてるんだけど、静けさをたたえているっていうのかな。
スペインという土地が持つ力なのか、撮り方がうまいのか。
おそらくその両方ですよね。異文化のにおいをじんわり嗅いでる気がしました。

あと、ホラー要素が多々ありました。
過激なシーンはあまりないんだけど、ただドアが開閉するだけで怖いんです。
「うわっ」って声が出るほどびびったり、あるいは徐々に背筋からぞわぞわきたり。
やっぱホラー苦手かも・・・

子役みんなうまいよ~。母親役のベレン・ルエダもすばらしい。
霊媒師役のジェラルディン・チャップリン、味がある人だなぁと思って調べたら、
チャールズ・チャップリンの娘だった。びっくり。

ジュノ、クローズ、スラムドッグ、ひゃくはち、ノーカントリー [映画]

最近かためて映画観てます。
じっくりレビューするのは面倒だけど、ひとこと言っておきたいやつを
観た順にまとめてアップ。
(なんたっていまGWで時間があるから~ららら~♪)

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JUNO/ジュノ(2007米)
juno.jpeg

妊娠は全く予想だにしないことだった。堕胎はしたくない。では生んで養子にだそう。
16歳の妊婦ジュノは、考えて考えてそう結論をだした。
あけすけな現代っ子で、行動も言論も短絡的。でもおばかのようでおばかじゃない。
ジュノのファッションがね、ボーイッシュなカジュアルで、すごく好き。
オープニングのジュース飲みながら歩きのとこからかっこよかった。
ひと昔のロック(パンク)好きって設定もよし。スプラッタムービーは私は見ないけど。
妊娠の過程も着地点も、声高でなく無理がない感じで、でもハッピーな終わり方でよかった。
途中、養父候補の作曲家のおじさんとの仲が深まっていくのにちょっとどきどき。
もしかしてこういうのが私のタイプなのか?・・・冷静にみるとけっこうずるい大人なんだけど。

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クローズzeroⅡ(2009日)
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平成不良映画の金字塔、クローズzero(by公式)の続編。
劇場で観てしまいました。珍しく同伴で、中学時代の同級生と一緒に鑑賞です。
続編として十分な出来だったと思います。
前作より要素が多かったけど、既存のキャラクターや空気を壊さず、うまくラストまで
もっていってます。
役のバランス的に、敵の大将・鳴海の出番が多すぎるかなという気がしたけど、あれだけ
キャラ立っててかっこいいもんね、シーン切りたくない気持ち分かります。
それにしても山田孝之の才能に惚れ惚れ。
桐谷健太もよかった。けど、一作目のときとは違って彼の素の情報を得すぎてしまっていて
神秘性に欠けるというか、いまいち惚れ惚れとまではいかなかった。(いや素も好きだけど)
他の役もそれぞれ魅力的で・・・えーとね、要するに、ざっくり言って、
萌えどころが満載でした!きゃー!
・・・中学以来の腐視点が健在であることを旧友と確認しあった一日でした。

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スラムドッグ$ミリオネア(2008英)
slumdog.jpeg

スラム街出身のろくに教育を受けていない青年が、なぜクイズミリオネアの最終問題
まで到達できたのか。
この作品も劇場で鑑賞。うん、面白かった。
スラムから這い上がる兄弟と少女。3人がそれぞれキャラクターとして素晴らしい。
少女ラティカと弟ジャマールの愛がストーリーの大きな機軸としてあるわけだけど、
映画を観終わってつらつら考えるだに、兄ちゃんの存在が魅力的だったなぁ。
サリームやっぱりいい人だよサリーム。
インドの風景も、スラム街から歓楽街までいずれも湿っぽくならずスタイリッシュに
撮っている。好感。
監督のダニー・ボイルは、ロンドンを撮るように自然体でムンバイを撮ったとか聞きました。
(「トレインスポッティング」は私にとって忘れられない一本)

ラストがハッピーエンドなとこが、かえって新鮮だった。
ここ数年のアカデミー作品賞は暗くシビアな現実を追求するような作品ばっかりだったから
こういうアメリカンドリームみたいな要素があるとこも、ハリウッドでうけた一因なのかもね。
It is written.

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ひゃくはち(2008日)
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高校生活を野球に捧げる、レギュラーにも補欠にも、暑い夏はやってくる。
面白かった。煩悩まみれの男の子達。
ヘラヘラふざけあっていたかと思えば、レギュラーの座をめぐって鬼のような形相を
むき出したり、背番号を配られる日には緊張しすぎて吐いたり、泣いたり。
高校球児たちの痛みや喜びを身近に感じた気がした。
地味だけど、すごくいい映画だと思う。
主演のふたり、斎藤嘉樹と中村蒼もよかった。

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ノーカントリー(2007米)
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「人は失ったものを取り戻そうとして、さらに失う」
残虐とユーモアが混在するコーエン監督のテイストは嫌いじゃないです。
嫌いじゃないけど、観るのに気合がいる(笑)
一般的なものさしからかけ離れた殺人者がでてくるところが「ファーゴ」に似てると
思った。人間の愚かしさを描いているところも。
どちらも最後、警官側に家族の温かみが描かれているとこが救いになってると思う。

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