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アバター [映画]

アバター(2009米)を観ました。
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西暦2154年、地球からはるか離れた惑星パンドラに、元海兵隊員ジェイクが降り立った。
惑星パンドラには地球にとって非常に価値のある鉱石が眠っており、地球人はパンドラの
緑多い大地を日々掘削している。
ジェイクはパンドラの原住民と地球人のDNAを組み合わせた体-アバター-を
遠隔操作することにより、原住民族ナヴィやパンドラの自然についての調査を手伝う
任務を負っていた。
戦闘による負傷で車椅子の生活を余儀なくされていたジェイクは、アバターの肉体を得て
大地を駆けまわる喜びを味わうが、探索中に仲間とはぐれてしまう。
夜の森で生命の危機に陥ったジェイクを救ったのは、原住民ナヴィの族長の娘だった。
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劇場にて鑑賞。3D吹き替え版です。
いやー、期待以上の出来でした。
CGなどの特殊効果は、もう何がどこにどれだけ使われてるかわからんというぐらい違和感
ないです。
原住民族ナヴィ(青緑のひとたち)だって、演技した役者のモーションキャプチャにCGで
上書きしたモノで、言ってしまえばCGアニメなんだけど、生き物としての不自然さがほとんど
なかった。すごいわほんと。テクノロジーの進化を実感。

で、この映画のいちばんの売りは、これらの特殊技術を3Dで観れること。
3Dって、ジョーズのときみたいに時々飛び出すのかなーぐらいしか期待してなかった
んだけど、これまた想像以上でした。
とにかく画面が自分のほうに迫ってくるかんじで、アクションシーンはすごい高揚感があった。
わくわくしました。
途中3Dメガネをちらちら外してみたんですが、断崖絶壁のシーンや大空を飛ぶシーンなどは
迫力が全然違う。
2Dのちゃんとした画面と比較しなきゃアレだけど、いままでのアクションや冒険ファンタジー映画
にはない新しい感覚でした。(注1)

で、観終わったあとつらつら思うに、3Dの、なんというか画面がせまってきて自分がその世界に
のみ込まれてしまう感じは、それはそれですばらしくエキサイティングなんだけど、逆に言うと
画面と自分との距離がとれない。
だからじっくり気持ちを落ち着けて見ていられない。
というわけで、すべての映画が3D化して欲しいとは思わないけど、この映画、アバターには
うまくはまりましたよね。
監督のジェームズ・キャメロン曰く
「観客には映画を観たのではなく、体験したと思って欲しい」
そうです。見事に成功していると思いました。

こまかいことですが、3D追加料金300円でした。十分楽しめたし喜んで払います~。
ただ、3D用のメガネが重くてつらかったのが残念。(注2)

ストーリーも脚本もよかったです。
テーマは「人間と自然界のかかわり」
で、だんなの指摘で気づいたけど、随所に宮崎駿のにおいがするんですよね。
たとえば
空に浮かぶ島=ラピュタ
聖なる木=トトロ
侵略者を撃退する自然の力=ナウシカ みたいな。
実際、ジェームズ・キャメロンは宮崎駿の作品が好きだそうで、この映画の最後には
もののけ姫にオマージュをささげたシーンがあるそうな。
そういえば、自然と人間、霊的なものと工業の発展の対立など、もののけ姫的なとこもあるかな。
どこまで踏襲したのかはわからないけど、もしほんとに宮崎アニメの影響をがっぷり受けてその
アイディアを拝借してるのだとしても、西洋人がアニミズムのような東洋の思想に共感してくれた
のかなと思って、素直にうれしいです。

と、まあ、いろいろ深い要素も感じさせつつ、ラストはラスボスやっつけてめでたしめでたし、
でオチます。
そこがアメリカ映画らしいといえばらしい。
でもまあ、こういうひきずらない終わり方もいいんじゃないかと思います。
観終わった後すっきり、てね。

あ、あとね、吹き替えで観て正解だったっす。
TVじゃないんだし、映画館に行ってまで吹き替え?と思ったけど、意外に吹き替え版よかった。
俳優個人に思い入れがなければ、アクション系は吹き替えがいいのかも。
画面に集中できました。

ターミネーター、エイリアンの成功を経て、ジェームズ・キャメロンがこの映画の脚本を書いたのは
15年前。フルタイムで製作にとりかかったのは4年前。
資金と時間と才能を惜しげもなくつぎこんで作ったこの映画。
アメリカの底力を改めて感じるのでした。

注1:
とはいえ、遠景は迫力満点なんだけど、ジャングルの中の草むらなど近景になると
ちょっと不自然なとこも目についたかな。
これは後述の方式の違いによる限界もあるのかもしれないけど。
白黒からカラーになったように、この先、映画は当たり前のように2Dから3Dへ
移行していくんでしょうか。
技術の進歩と映画の行く末も楽しみです。

注2:
3Dにもいろいろ方式があるらしく、MOVIX柏の葉ではXPAND方式でした。
(TOHOシネマズも同方式)
この方式はどまんなかの席じゃなくても立体効果が得られやすいことが利点で、明るさもそこそこ
あるそうだけど、劇場で配られる(鑑賞後回収される)3Dメガネのかけ心地がすこぶる悪い。
でかいし重いしずり落ちやすい。
正直、観ている途中から耳の上が痛くなりました。
ちなみにワーナーマイカルはRealD方式。こちらは使い捨てのメガネ。とても軽いそうな。
ただ、画面の明度が落ちたり、席によってはいまいち3Dじゃなかったり、ゴーストがでたり
するらしい。
で、やっぱいちばんいいのはIMAX。
画面も明るい、メガネも軽い、なにより「アバター」自体がIMAX上映を前提に撮影されている。
でも日本ではIMAXシアターが圧倒的に少ない、と。
あとまだ他の方式もあるそうですが、これらの全方式を比較すべく映画館に通った猛者のブログを
拝見したりして、とても面白く、参考になったのでした。

空気人形 [映画]

空気人形(2009日)を観ました。
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メイド服を着せられた、ビニール製の空気人形。
とある中年男の家で恋人として大切に慈しまれている。
雨上がりのある朝、彼女に「心」が生まれた。
人形は男が仕事にでかけるとみるや、そそくさと身支度をはじめ、町を散歩する。
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なまめかしくも悲しく、美しい映画でした。
人形という、そもそもが人の代用品である悲しみ。
都市に暮らす老若男女の暮らしぶりを、人形は生まれたばかりの純粋な目に写す。
寂しくて、滑稽で、満たされない欲望を抱く人々。

人間を観察するうちに、他の人間とは違う自分に気づく。
脚や腕に浮き上がるビニールの継ぎ目。取り外し可能な局部。血を流すことなく再生する命。
心をもったがゆえの苦しみと喜びを抱えながら、人形は人間の欲望を受け止める。
何度も空気を抜かれては、満たされ、抜かれては満たされ。

やがてその命の証である吐息だけがあたたかく、都会にとりのこされた人々を
ゆっくりとなでていく。

是枝裕和監督の作品を観るのはこれで4作目です。
この人の映画は観てかなりの時間がたってからでも、ふとシーンが頭の中に
よみがえることが多い。
どうしてこう響くんだろう。
爆発的な笑いも泣きもないし、派手な視覚効果もない。要するに地味。
でも予定調和でない「何か」があるんだよな。

冬の朝に氷の張ったバケツの水、その美しさと不思議さに思わず指をいれてしまう。
冷たい刺激に一瞬指をすくめるけど、もういちどゆっくり差し入れて、静かに冷たさを味わう。

もっと簡潔な言葉で説明できればすっきりするのにと思いつつ、
整理のつかないまま心のなかに映画のかけらをとっておくのも悪くない気もします。

人形役のペ・ドゥナはすばらしい。
みずみずしい肢体を惜しげもなくさらしてます。もう超絶可愛い!
私が男だったら絶対この人形に恋してる。うちに来たらわがままいっぱいさせてあげたいな。
(だって人形ちゃんかわいそうすぎる~)
ARATA、やっぱかっこええです。
「ピンポン」の時も、窪塚そっちのけでずっとこの人ばっか観てた。
そのつかめない存在感と寂寥感がたまらないです。

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追記:先週で渋谷での上映は終了だったので、家族に頭を下げてひーひー言いながら
シネマライズまで行ったのに、その後12月から地元の柏でも上映することが判明。
なーんだ待ってればよかったのか・・・でも拡大上映してくれるのはすごくうれしい。
是枝監督、この作品でもってしばし休業宣言してますが、
充電された後はまたばりばり映画を撮っていただきたいです。

風が強く吹いている [映画]

風が強く吹いている(2009日)を観ました。
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天才的なランナーとして高校時代注目を浴びていたにもかかわらず、
不祥事で挫折を経験した走(かける)。
大学入学後、謎の上級生ハイジにつれてこられたおんぼろ下宿に住むことになるが、
そこは陸上部の寮だった。
「これで10人そろった。みんなで箱根を目指そう」
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三浦しをんの原作が面白かったので、公開二日目に劇場に観に行きました。
やー、爽やかでした。
走る姿がかっこいい。特に主役の林君、飛ぶように走る姿はカモシカみたい。
突然の発病や古傷の再発など、スポーツものにはお約束ともいえるイベントも盛られてるけど、
まあいいじゃないですか。
惜しげもなくつぎ込まれたエキストラと、東京からはるか富士を望む空撮。
スタンバイする選手たちの動きも含め、箱根駅伝という舞台を細部までリアリティにこだわって
撮った成果が画面に出てます。
舞台がしっかりしているから、ドラマが活きてくる。安心してストーリーを楽しめました。

原作を読んでただけに、選手10人それぞれの背景はもっといろいろあるんだけどなぁと
若干物足りなくもあったけど、映画という短い時間のなかでは仕方ないですね。
それでもそれぞれの個性を無理なく描けててよかったです。
あしたのジョーにからむせりふがでてくるたび、正直もっとやれと思いました( ̄∀ ̄)
面白かった。

主役の小出恵介、林遣都、光ってました。
あとは、王子役の中村優一とユキ役の森廉が先物買い的に気になったかな。
もちろん他のキングや神童やニコちゃんもよかった。双子は安定してるな。

サマーウォーズ [映画]

先月、サマーウォーズ(2009日)を観ました。
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ネット上の仮想空間OZ(オズ)は、世界中の人間が利用しており、携帯電話と同様、
いまやそれ無しの生活は考えられないほどである。
バイトでOZの保守管理をしている高校二年生、健二は、先輩の夏希に頼まれて、
一緒に彼女の田舎を訪問する。
連れられてきたのは、四方を山に囲まれた由緒ある一族の大屋敷。
90歳の誕生日を目前にしてなお威厳を保っている曾祖母を筆頭に、個性豊かな大家族が
勢ぞろいする。
とまどう健二。そして、彼が謎の数列を解読してしまったことにより、ネットと実社会の
両方を揺るがす大騒動が幕を開ける。
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アニメーション作品です。
笑いも泣きもあって、観た後さわやか、という映画。
夏休みに観るのにうってつけだと思います。(もう夏休み終わってるけどね)

この映画、私は全然ノーマークだったんです。
そもそもだんなが「観たい」と言ってたんですが、私とだんなの映画の趣味は、
合うことより合わないことのほうが多く(笑)。
口コミの評判もいいみたいだけど、なんかピンとこなくて。

実際劇場に足を運んでみれば、混んでること。
新宿バルト9の16時半の回で観たんですが、平日のその時間帯は割引があって
1200円で観れるんですね。
そのせいもあるのか、開始50分前にはもうチケットが売切れそうになってました。
で、席に行ってみれば満員御礼。
しかも客層がすごく若い。10代後半~20歳代がほとんどだったような。

ネット世界のOZ、突っ込みどころはあるにせよ良く描写できてると思う。
敵のラブマシーンが巨大化したところのCGに圧倒されました。
家族の人間関係のかもし出し方もよかったです。
「大家族ごっこ」に終わらず、もう一歩二歩深く描けていると思う。
個性豊かな親戚たちが、それぞれの特性を生かして主人公を助ける、なんて、
ちょっとご都合主義的かなーって思っちゃったけど。
いや、あまり厳しく言わない、夏休みだし。(だからもう夏休み終わってるから)
中盤はほろっときました。で、最後は、観て良かったと思える映画でした。

貞本義行の絵、初めて「いいな」と思えました。

神木君は声優としてなかなかがんばってたと思う。
いい意味で棒なりの味があるというか。
でも夏希ちゃんはな・・ちょっと棒すぎたかな。残念。

ハゲタカ [映画]

ハゲタカ(2009日)を観ました。
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金のない悲劇、金のある悲劇。
バブル崩壊後の企業人に課せられた苦悩と挫折、そして再生への希望を硬派に描いた
NHKドラマ「ハゲタカ」の映画化。
舞台はドラマから4年後、日本を代表する自動車会社に中国系巨大ファンドが買収をしかけてきた。
"ハゲタカ"鷲津は"赤いハゲタカ"劉に対抗することを決意する。
資本主義の業を背負った二羽のハゲタカ。ぶつかりあったその地平の先に見えるものとは。
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まずドラマでハマったんですよね。
広いキャパシティをもった画面、工夫されたカメラワーク、会話がうるさすぎない脚本。
ひとつひとつのシーンに対するこだわりが感じられる、とても質が高いドラマだったのです。

株の売買や会社の経営などをめぐり、背広の男達が知略をつくして戦う。
その争いのてんまつがスリリングで見ごたえがあります。
難しく感じる用語もたまにでてくるけど、まあそのへんは少年漫画の必殺技みたいなもの
と思ってしまえば。
(「ゴールデンパラシュート」「プロキシーファイト」・・・なんかジャンプに出てきそうでしょ?^^)

そして、カネを動かす人間、カネに振り回される人間、それぞれの思いに踏み込んだ
非常に泥くさい人間ドラマが展開されます。
製作陣が真に描きたかったのはこの部分でしょうね。
登場人物みんな熱いっす。んで、すごいかっこよかったっす。

・・・と、TVドラマ版がなかなか良かったので、その続編となる映画も観にいったわけで。

映画になっても、演出などのノリはドラマのときとあまり違ってませんでした。
でも映画では海外シーンがいくつもあるし、ところどころドラマより派手になってます。
派遣労働者の問題など時事的な要素もとりいれつつ、しかし主軸はやはり、
企業の再生を願い戦う男達それぞれの、内面の葛藤がおりなす人間ドラマなのであります。
この映画だけ観てもそういった面白さはわかるつくりにはなってますが、登場人物の深い思いを
くみ取るためには、やはりTVドラマ版を観てから映画を観るほうが何倍もいいと思います。

えー、語りつきないのですが、そんなこんなで主演の大森南朋に萌えまくりです。
おそらく初見は「アイデン&ティティ」だったと思う。
弱気なベーシスト、端役なんだけどなんか気になって。
で、ウィスキーのCMね。
自転車直しながら田中裕子に「いや、オレついてるっす」って言うやつ。
あーれーはオバハン心を直撃だ!
で、この間「ヴァイブレータ」も観ました。こちらはトラックの運ちゃん役。
うん、いや、よかったですよ。エロエロでどうしようかとも思いましたけど(#▽#)
どっちかっていうと陽気な役よりちょっと陰のある役やってるときのほうが好きかも。
「キャッチボール屋」はどんなんかな。
すでに借りてあるので早く観たいのです。今夜こそは睡魔に負けないぞと固く誓う。

あとねあとね、映画版では劉役の玉山鉄二が美しすぎるです。
元祖ハゲタカと赤いハゲタカのメガネ対決がもう、きゃー!
ドラマ版では宇崎竜堂の鬼気迫る演技がすごかったなぁ。富士真奈美の女社長も貫禄。
あとサンデートイズの息子社長、いかにも愚鈍ってかんじが上手かった。
うーん役者のことも書き出すときりがなくなりそう。
芝野さんも由香ちゃんも治くんも中延さんも村田さんもアランも飯島さんも
みんなキャラ立っててよかったです。
余談ですが、音楽もいいです。佐藤直紀。

映画観たあと思わずドラマのDVD-BOX買っちゃいました。
映画もDVDでたら買いそう・・・いや、買うか買わないかは特典映像次第だ。落ち着けよ自分・・・
(どうか私の迷いがぶっ飛ぶぐらいすごい特典映像つけてください製作会社様)

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー、永遠のこどもたち [映画]

ギレルモ・デルトロ関係の二作を続けて観ました。

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー(2008米)
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太古の昔に封印された"ゴールデン・アーミー"をよみがえらせるべく、
魔界の王子が暗躍をはじめた。
悪魔の子ヘル・ボーイは彼を阻止することができるのか。
ギレルモ・デルトロ監督、原作アメコミものの第二作目。
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ストーリーは簡潔で、オチの展開も読めたけど面白かったっす。
登場人物や舞台にしっかりギレルモのカラーがでてる。でもそんなにグロくない。
むしろもっとがつーんといってもらってもよかったかな。
(ちょっとパンズ・ラビリンスのDVD買いたくなってきたりして・・・ヤバイす)

ギレルモ映画のクリーチャーの造形はやっぱ好き。
ゴールデン・アーミーはなんかちょっとコミカルで、最終兵器にしてはあんま怖くなかったけど(笑)
あと、随所に神話風の古いファンタジー要素を感じさせるとこも好き。
役者は、エイブだっけ、ダグ・ジョーンズ、中の人の演技ばっか気になっちゃった。

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永遠のこどもたち(2007スペイン・メキシコ)
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いまはもう閉鎖されているスペインの孤児院、その屋敷に移住してきた元孤児。
彼女の子供は「見えない友達」と会話をすることができた。
引越早々、次々に起こる不可解な現象。そしてある日、子供が姿を消してしまう。
監督は新星J.A.バヨナ、製作ギレルモ・デルトロ。
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いや、痛いです。
痛い話なんだけど、最後は慈愛に包まれて終わります。パンズ・ラビリンス風ハッピーエンド。
ラストの場面は、地獄と天国を猛スピードで往復したかのようで・・・もう涙涙でした。

この映画の主題は「母の愛」。
もし自分だったら・・・と考えたくないけど、考えちゃう。
恐れずに、どこまで行けるのか。

自然風景や屋敷の外観・内観など、趣があってすごくいいです。
陰影はくっきりしてるんだけど、静けさをたたえているっていうのかな。
スペインという土地が持つ力なのか、撮り方がうまいのか。
おそらくその両方ですよね。異文化のにおいをじんわり嗅いでる気がしました。

あと、ホラー要素が多々ありました。
過激なシーンはあまりないんだけど、ただドアが開閉するだけで怖いんです。
「うわっ」って声が出るほどびびったり、あるいは徐々に背筋からぞわぞわきたり。
やっぱホラー苦手かも・・・

子役みんなうまいよ~。母親役のベレン・ルエダもすばらしい。
霊媒師役のジェラルディン・チャップリン、味がある人だなぁと思って調べたら、
チャールズ・チャップリンの娘だった。びっくり。

ジュノ、クローズ、スラムドッグ、ひゃくはち、ノーカントリー [映画]

最近かためて映画観てます。
じっくりレビューするのは面倒だけど、ひとこと言っておきたいやつを
観た順にまとめてアップ。
(なんたっていまGWで時間があるから~ららら~♪)

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JUNO/ジュノ(2007米)
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妊娠は全く予想だにしないことだった。堕胎はしたくない。では生んで養子にだそう。
16歳の妊婦ジュノは、考えて考えてそう結論をだした。
あけすけな現代っ子で、行動も言論も短絡的。でもおばかのようでおばかじゃない。
ジュノのファッションがね、ボーイッシュなカジュアルで、すごく好き。
オープニングのジュース飲みながら歩きのとこからかっこよかった。
ひと昔のロック(パンク)好きって設定もよし。スプラッタムービーは私は見ないけど。
妊娠の過程も着地点も、声高でなく無理がない感じで、でもハッピーな終わり方でよかった。
途中、養父候補の作曲家のおじさんとの仲が深まっていくのにちょっとどきどき。
もしかしてこういうのが私のタイプなのか?・・・冷静にみるとけっこうずるい大人なんだけど。

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クローズzeroⅡ(2009日)
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平成不良映画の金字塔、クローズzero(by公式)の続編。
劇場で観てしまいました。珍しく同伴で、中学時代の同級生と一緒に鑑賞です。
続編として十分な出来だったと思います。
前作より要素が多かったけど、既存のキャラクターや空気を壊さず、うまくラストまで
もっていってます。
役のバランス的に、敵の大将・鳴海の出番が多すぎるかなという気がしたけど、あれだけ
キャラ立っててかっこいいもんね、シーン切りたくない気持ち分かります。
それにしても山田孝之の才能に惚れ惚れ。
桐谷健太もよかった。けど、一作目のときとは違って彼の素の情報を得すぎてしまっていて
神秘性に欠けるというか、いまいち惚れ惚れとまではいかなかった。(いや素も好きだけど)
他の役もそれぞれ魅力的で・・・えーとね、要するに、ざっくり言って、
萌えどころが満載でした!きゃー!
・・・中学以来の腐視点が健在であることを旧友と確認しあった一日でした。

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スラムドッグ$ミリオネア(2008英)
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スラム街出身のろくに教育を受けていない青年が、なぜクイズミリオネアの最終問題
まで到達できたのか。
この作品も劇場で鑑賞。うん、面白かった。
スラムから這い上がる兄弟と少女。3人がそれぞれキャラクターとして素晴らしい。
少女ラティカと弟ジャマールの愛がストーリーの大きな機軸としてあるわけだけど、
映画を観終わってつらつら考えるだに、兄ちゃんの存在が魅力的だったなぁ。
サリームやっぱりいい人だよサリーム。
インドの風景も、スラム街から歓楽街までいずれも湿っぽくならずスタイリッシュに
撮っている。好感。
監督のダニー・ボイルは、ロンドンを撮るように自然体でムンバイを撮ったとか聞きました。
(「トレインスポッティング」は私にとって忘れられない一本)

ラストがハッピーエンドなとこが、かえって新鮮だった。
ここ数年のアカデミー作品賞は暗くシビアな現実を追求するような作品ばっかりだったから
こういうアメリカンドリームみたいな要素があるとこも、ハリウッドでうけた一因なのかもね。
It is written.

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ひゃくはち(2008日)
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高校生活を野球に捧げる、レギュラーにも補欠にも、暑い夏はやってくる。
面白かった。煩悩まみれの男の子達。
ヘラヘラふざけあっていたかと思えば、レギュラーの座をめぐって鬼のような形相を
むき出したり、背番号を配られる日には緊張しすぎて吐いたり、泣いたり。
高校球児たちの痛みや喜びを身近に感じた気がした。
地味だけど、すごくいい映画だと思う。
主演のふたり、斎藤嘉樹と中村蒼もよかった。

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ノーカントリー(2007米)
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「人は失ったものを取り戻そうとして、さらに失う」
残虐とユーモアが混在するコーエン監督のテイストは嫌いじゃないです。
嫌いじゃないけど、観るのに気合がいる(笑)
一般的なものさしからかけ離れた殺人者がでてくるところが「ファーゴ」に似てると
思った。人間の愚かしさを描いているところも。
どちらも最後、警官側に家族の温かみが描かれているとこが救いになってると思う。

ダークナイト [映画]

ダークナイト(2008米)を観ました。

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恐怖と混沌を愛する白塗りメイクの男、ジョーカーがゴッサムシティーに出現した。
対するは仮面の守護人バットマン、その善き協力者である警部補、そして若く人望厚い新任検事。
やがてその3者の前に、悪夢のような現実が次々に訪れる。
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面白かった。終わってみれば2時間半、でも長尺を感じさせなかった。
死後アカデミー助演男優賞を受賞したヒース・レジャーのジョーカーが目当てだったけど、
その他にもゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンと渋い役者が
いい味出してる。主役のクリスチャン・ベールもがんばってる。
物語は、原作アメコミ=勧善懲悪というイメージを、いい意味で裏切る奥深さをもっている。
(例えばこの映画のテーマのひとつである「善と悪の依存関係」は、ブッシュ時代の
対テロ戦争を想起して・・・という見方もできなくない。深読みすぎ?)
善悪をめぐる観念的なセリフもあるけど、狂気だからこそ本質をつくジョーカーという役が
そのセリフを言うことによって、あまり違和感を感じさせずにすんでいる。
そう、暗くて重いだけでなく、ちゃんとエンターテイメントに昇華しているのがこの映画の
いいところだと思う。
人の心のもろさをあざ笑い続けるジョーカー。
ジャック・ニコルソンもはまってたけど、ヒース・レジャーの演技は・・・演技に見えない、
やっぱすごい。

大衆に理解されぬまま暗黒の騎士の道を歩むバットマン。このラストもかっこいいなぁ。
暗いトーンではじまり、暗いトーンのまま終わる物語だけど、ほんの少しだけ救いも見える。
アクションシーンもCGも画面に迫力あったし、これは映画館で観るべき映画だったな、
と思いました。

で、興が乗ったついでに、ダークナイトの前作である「バットマン・ビギンズ」も観たわけですが。
うーん、こちらは・・・
まずヒマラヤの山頂にニンジャ学校があるという設定からしてずっこけ。
ニンジャの首領はケン・ワタナベ、申し訳ないけど、部下のリーアム・ニーソンのほうが貫禄ある・・・
なんかね、主役にしても悪役にしてもそれぞれの行動の動機が浅いっつーか。
正義の遂行集団「影の同盟」っていうのも、いまいち説得力がないし。
まあでも、ダークナイトで説明がなかった人間関係とか過去の設定がわかったのでよかったです。
(辛口になってしまうのは、それだけダークナイトの出来が良かったということでしょう)

落下の王国 [映画]

落下の王国(2006米)を観ました。

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昔々のロスアンゼルス、まだ映画は白黒で音がなく、それを観ることすらまれだった頃。
ある病院で、落ちて怪我をしたふたり-自殺願望を抱えている役者と、オレンジ畑で働く少女-
が出会う。
怪我のため動くことができない役者は、自殺用の薬を手に入れるために、少女を利用しようと
考える。
そして、少女の気を引くために思いついたのが、6人の勇者の物語。愛と復讐の叙事詩。
病室の狭いベットの上で、世界にたったひとつの作り話が幕をあける。
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生まれて初めて、同じ映画を2回映画館に観に行ってしまいました。
物語、映像、音楽、役者、どれも素晴らしかったです。

原題は、"The Fall"
落ちる、というと、試験に落ちるとか地獄に堕ちるとかネガティブな意味あいで使われるほうが
多いけど、この映画は、落ちてはじまる物語。
主人公は、木から落ちて腕を骨折した5歳の少女アレキサンドリア
(カティンカちゃん!前歯2本抜けてて小太りでニコニコ超かわいいー!)と、
映画のスタントに失敗して橋から落下し、足に大怪我を負った役者のロイ
(リー・ペイス!眉毛と二の腕の太さにフォーリンラブ!(笑))。

ロイの破滅的な欲望から紡ぎだされた思いつきの物語。
しかし想像力豊かなアレキサンドリアは、たちまちその世界に夢中になる。
繰り広げられるのは、めくるめく壮大な叙事詩。
そして、その物語が悲劇的な最後を迎えようとしたとき、アレキサンドリアが物語を救い、
同時にぼろぼろだった語り手ロイの魂をも救済する。
そう、ただの作り話が、人の魂を救い、再生させる。このくだりでもう私はやられちゃったわけです。

救われたのはロイだけではない。
アレキサンドリアは言う、「この怪我が治らなければいいのに、ずっとここでロイと一緒にいたい」
移民の彼女は入院前に父親を亡くしており、この先は残りの家族とともに果樹園労働者として
生きていかねばならぬ現実がある。
しかし、ロイの生み出した(やがてロイとアレキサンドリアでつむいでいった)物語によって、
アレキサンドリアは果樹園に戻ったあとも、その世界に新たな輝きを見出すことができる。
羽ばたけるアメリカーナ・エキゾチカ。

とにかく、画面が美しい。
4年以上かけて20ヶ国以上でロケをした、ナマの迫力がある。
CG全盛の昨今において、CGをほとんど使っていない。シンプルな画面である。
その自然の風景のなかで、石岡瑛子の衣装がくっきりと鮮やかに浮かび、目を楽しませる。
どの場面も一枚の絵に切り取ってしまえるほどきまっている。

これら映像の美しさについては各所でも賞賛されているが、音もまたいいのです。
ストリングスの多用も心地よいし、レントゲンマンと犬の咆哮の組み合わせも面白い。
そして、オープニングとラストに流れるベートーベン交響曲第7番第2楽章の旋律は、
耽溺への誘いに他ならず。

ラスト、白黒の映像には、映画へ身を捧げた名も無きスタントマンたちへの敬愛がこめられている。
またもやこみあげる涙。

ところどころ生々しかったり、残酷だったりする描写もあるけど、最後は温かい気持ちになれる
映画だと思います。
この監督はほんとにハートがある人なんだろうな。
前作のザ・セルでもそうだった。
劇中には心地よいものだけでなく、恐ろしさや醜さといったものも多く混在してるけど、
最後はこの上なく優美にしめくくる。

久しぶりに惚れてしまった映画でした。
しばらくこのまま、この熱にうなされていたいと思います。

パンズ・ラビリンス [映画]

パンズ・ラビリンス(2006メキシコ・スペイン・米)を観ました。
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1944年スペイン、内戦後の混乱のなか、軍とゲリラの戦いは続いていた。
少女オフェリアと臨月の母。ふたりは険しい山道を登って最前線の戦地へと赴く。
そこには母の再婚相手でありオフェリアの新しい父となるビダル大尉と、ラビリンス(迷宮)が待っていた。
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先日、恵比寿までひとりで観に行きました。
この作品は今年のアカデミー賞で「傑出したダーク・ファンタジー」と賞賛され、撮影・美術・メイクアップの三部門を受賞している。
「ネバーエンディングストーリー」「ラビリンス」などのファンタジー好きな私は非常に楽しみにして映画館に足を運んだわけでして。
そして繰り広げられたのは・・・
陰鬱、ぐちゃぐちゃ、血まみれ、残虐、恐怖、夢、そして圧倒的な美

ハッピーエンドだと思う、が、切なさがぬぐいきれない。
たまの休日にふわりと現実逃避してみようか、と甘い気持ちで観てはいけない。
たしかに舞台は外国だし、時代もさかのぼっている。が、異世界に逃避することを許してくれる甘さはゼロ。
観たあといろいろな感情が錯綜した。
果たして自分はこの映画を好きか嫌いか・・・そんな単純な区分けすらできない。
すごいショックを受けたことはたしか。でもDVDを手元に置いておくのは怖いような。

しかしディテールの懲りように陶酔する。画面の暗がりで何かが蠢くような感触を感じるほど。
非常にショッキングだった。でも素晴らしい。
この感情をどう表現したらいいか・・・初めてトムヤムクンを食べたとき、みたいな感じ?
そうです、この映画はトムヤムクンです。
いろんな味が混ざってて、辛くもあり酸っぱさもあり甘くもあり、食べてみないとわからない。
わけわからん木の枝とか変なにおいの葉っぱ(パクチー)とかも、果たして美味しいのかまずいのかすぐ判断できない。
大好物です!とは言えない。毎日だされたらほんとツライ。でもその味が忘れられない、みたいな。
現時点の私にとってはそんな印象です。(ということは、この先やみつきになる可能性を秘めている?)

ファシストの恐怖、堪能しました。
スペインの歴史について全く無知だったけど、パンフ読んでちょっと勉強になりました。
食人鬼(ペイルマン)怖いよ~。これが笑えるなんていったの誰!?
たしかPG12だったはず。おとぎの国がでてくるけど、絶対子供に見せちゃいけません。数週間うなされること間違いなし。

印象的なシーンはいっぱいあったけど、あえてふたつ。

終盤レジスタンスが屋敷に攻め入り、そのどさくさにまぎれてオフェリアは弟を連れ出そうとする。
暗がりの中をそっと移動するオフェリア、何かがおかしいと気づいた大尉が振り返る。
同時に爆音とともに暗い廊下が一瞬照らされる。そこに弟を抱いたオフェリアの姿が、はっとするような明るさで浮かび上がる。

メル姉さんが大尉の元から逃げ出して、山の中を追いかけられるシーン。
はらはらバクバク自分の心臓の音が聞こえた。
「つかまる前に早く自殺してー!」ってあんなに他人の死を強く願ったのは初めてかも。

役者では、オフェリアも大尉もメル姉さんもよかったけど、やっぱりダグ・ジョーンズ。
この中の人すごいなー。

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平日昼下がり、恵比寿の街を歩く人々はみなおしゃれ。
背筋を伸ばして動く歩道の上をすっすっと歩いていく。
たまにはっとするような個性的な人もいるけど、それでもどこか落ち着いている。
自分のスタイルを持っているという余裕かしら。
もうスキニーブーツインは見かけない。ロングカーデも絶滅。
今年の上着はショート丈、コンパクトなトップスに長めの何かをくるくる巻いたりするのがかっこいいのかな?あー勉強になります真似できないけど。
柏に戻ってきて駅構内をのんびり歩く還暦軍団を見て、ほっとしたのは気のせいではない。
あ、でも映画後、ガーデンプレイス内の某バールで食べたパスタ&ワインはいまいちだった。
あれなら柏タカシマヤAGIOの圧勝!

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